「ストロベリーナイト」 誉田哲也 光文社文庫2009/04/11 23:46

女性かつノンキャリアとして異例のスピードで警部補となった姫川は溜め池近くで発見された惨殺死体の捜査に当たる。物証に乏しく行き詰る中、姫川のひらめきで第2の死体が発見され、事件はさらに陰惨な色彩を見せる。

帯によると、警察小説というジャンルのようです。うーん。そうかな。ともあれ、刑事も周辺の人物もキャラクターが立っていてなかなか面白いです。こういうちょっと極端なキャラクターが多い所やセリフ回しがちょっと漫画っぽいな、という印象です。

作中で公安出身のライバル勝俣が姫川に対して思います。「…分からねぇ。もっとイジケろって。」 結構暗い過去をもっている割には明るく自信満々の姫川のアンバランスさをさして言っているんですが、この作品全体がそんな感じがしました。事件はものすごく陰惨で残虐。動機や背景を含めると相当に重いんですが、話全体のタッチは軽いですね。

なんというか、無理に刺激を強めて読者の目を引こうとしているような雰囲気があってちょっと好きになれないタイプの作品ですね。そういう刺激に必然性やメッセージがあればともかく、そういうのは感じなかったです。

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