「ローマ人の物語24~26」 塩野七生 新潮文庫 ― 2006/11/07 23:13
いよいよ有名な五賢帝に入ってきました。ネルヴァは23巻で出てきているので、トライアヌスから始まり、ハドリアヌス、アントニヌス・ピウスの3人が取り上げられています。哲人皇帝マルクス・アウレリウスは次巻以降の登場のようです。
とは言うものの、実は私は五賢帝の名前も忘れてました。で、世界史の教科書をひらいて確認しちゃいました。ですが、教科書では1行書いてあるっきりで、この5人の扱いは十把一絡げで「賢帝」です。かろうじて、トライアヌスの時期にローマ帝国領は最大となる、とのみ書いてあります。
この作品では五賢帝のうち4人まで描写が済んでますが、もちろん、それぞれ特徴的に書かれており、面白いですね。ネルヴァの扱いなんかはホントに中継ぎ的で、おまけの五賢帝、といった感じです。
それにつけても、ローマの皇帝伝はリーダー論を考える上で非常に興味深いテキストだと思います。これを見て、決定的に良いリーダーというのは多分ありえなくて、時代や状況に応じて適したリーダーシップというのがあって、それを外すとどんなに善政でもあまりよろしくない結果になるのではないか、と感じています。
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