「暗号解読」 サイモン・シン 新潮文庫 ― 2007/08/04 14:08
ノンフィクション物です。暗号の歴史、暗号作成者と解読者の攻防がつづられています。カエサル暗号から最新の量子暗号まで、かなり複雑な概念も分かりやすく書かれていて楽しめました。
なかでも、第2次大戦中のドイツによるエニグマ暗号とその解読者達のドラマは非常に興味深いですね。まさに近代的な電子計算機の走りと言えるエニグマ暗号の解読器は諜報の世界の闇に埋もれてしまいます。戦争やテロの道具としての側面、市民生活の必需品となりつつある側面も含めて、現在の暗号の状況についても言及しています。
また、この日本語文庫版には、この本で作者が募った暗号解読コンクールの顛末と回答概要が訳者によって追加されており、おトクな感じです。蛇足だ、という向きもいるかもしれませんが、こちらも非常に楽しめました。
期待以上に楽しめたので、この作者の「フェルマーの最終定理」も近々読もうと思ってます。
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