「第三の時効」 横山秀夫 集英社文庫2006/04/04 22:37

発生から15年が経過した殺人事件の犯人武内は海外逃亡期間があり、F県警強行犯捜査係は、延長された7日間の「第二時効」に勝負をかけていた。犯人からの電話を待つ捜査員に指揮官はもうひとつの時効「第三時効」をほのめかす。犯人は時効の延長を知っているのか?そして第三の時効とは。

表題の作品を含む短編6話が収録されています。警察小説、というカテゴリが本当にぴったりきます。また、かなりドラマ化されてますね。「沈黙のアリバイ」をたまたま目にしていたのですが、犯人役が非常に良かったですね。今、調べたら北村一輝ですか。話が渋いのでドラマとしてもそれなりにしっかり作らないと厳しい、ということなのでしょうか。

すべて強行犯捜査係が舞台となっていて、「陰の季節」とは違い、ごりごりの捜査物です。強烈な上昇志向とむき出しのライバル意識、そして身内としての班、係、警察組織への思い、という警察小説特有の設定です。

どの話もそれなりに面白いのですが、私はやや食傷気味です。話の渋さはわかったんだけど、ちょっと犯人がかわいすぎるように思います。もうちょっと粘れよとか思ってしまいました。ドラマの北村一輝があまりに憎たらしかった反動でしょうか。

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