「仕掛人・藤枝梅安 殺しの四人」 池波正太郎 講談社文庫 ― 2007/03/07 23:37
表の顔は腕のいい鍼医者、その実は金ずくで人殺しを請け負う凄腕の仕掛人、藤枝梅安。ある日、料理屋の女房 おみの の殺しを請け負う。しかし、その料理屋の前の女房おしずは、やはりかつて梅安の手で殺された女だった。
巨匠、ですね。鬼平も拝読してますが、やはり舞台づくりがうまい。文章もうまい。独特の空気感を楽しみながらさらっと読むのが良いように思います。なんというか、講談というか、大衆文学と言うか分かりやすく作ってありますが、文章は実に巧妙な気がします。
あと、既に言い尽くされてますが、料理の使い方がうまいですね。恐れ入ります。藤沢周平にしてもそうですが、時代小説はフレームワーク作りが大事なのかなぁ、ととりとめもなく思いました。
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